映画 『ピアノマニア』 を観てきました♪
ず~っと行きたいーと思いつつなかなか行けずにおりましたが、 やっとのことで行けました ![]() 単館上映なので、いつの間にか終わってしまいそうで冷や冷やしていました。 でもとにかくちゃんと観に行けて良かったです。 この映画は、ピアニストを裏で支えている、とあるスタインウェイの調律師の 仕事ぶりにスポットを当てたドキュメンタリ―映画と言いましょうか。 そこに登場している主なピアニストが、私の一番好きなピアニスト、 ピエール=ロラン・エマールだったので、是非とも観なければ!!!と思っていました。 2007年に録音された‘バッハのフーガの技法’というバッハの大作に挑んで エマールがCDにしたことで話題になっていたもののレコーディング風景もおさめられています。 映画を観てから改めて聴くと、きっと聴き方も変わると思います。。。 ピアノは自分の楽器を運んで演奏することができない楽器なので、 演奏する場でご対面したピアノと対話して弾くしかできません。 そのピアノを如何に自分のイメージしている音にするかは 調律師の腕にかかっている部分も大きいのです。 つまり、ピアニストの影にはいつも調律師がいるのです。 最高峰の調律師とピアニストという役割の二人アーティストが 二人三脚で生みだす職人芸の極限状態で成せる音の時間。。。 ‘創造’‘芸術’‘神秘’といったものを感じないわけにはいきません! 芸術には100%はあり得ませんが、完璧を求め続けること、 その探究がが深ければ深いほど、行きつく先で見える何かは この上ない“幸福"というの形に変わっていくのだろうなぁと感じました。 私は一人のピアノ弾きとしてだけでなく、感銘を受けるところが存分にあり、 言いたい事や、言葉にできないくらい感じたこともたくさんありますが、 とにかくとても素敵な時間を持てました。 何だかピアノを弾きまくりたい気分になりましたし ![]() もちろん、エマールの一ファンとしてはますます好きになりました ![]() この映画は、「音楽」という形にできずに一瞬にして消える、2度と同様には再現できない 儚くて美しい芸術に、そして人間の創造する力の素晴らしさに、心を静かに洗われる、 そんな時間で満たしてくれると思います。 『ピアノマニア』でない方 ![]() ![]() スポンサーサイト
|
先月、小旅行気分で群馬県立近代美術館に行ってきました。
![]() ![]() 陶酔のパリ・モンマルトル1880-1910 ~「シャ・ノワール」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち~★ パリ万博のあった頃、フランスは芸術の様々な分野において、 多彩でとても面白い時代、まさにベル・エポック♪ そんな時代にキャバレー「黒猫」には音楽家・画家・文学者芸術家たちが 出入りし、交流し、芸術そのものが複合的に広がりと、発展していきました。 ドビュッシーやサティーも出入りし、その影響は彼らの作品に息づいています。 展覧会では映画の前身である影絵も再現上映されていました。 当時キャバレーで演奏されてた曲の楽譜や、当時のメニュー等も展示されていました。 装飾の施されたプレイエルのピアノも置かれていて、 会場内でコンサートも催されるようでした。 都内で開催される展覧会と違って、ゆっくりじっくり鑑賞できました。 比較的広く芸術が浸透し、賑やかで、彩り豊かな、楽しい時代といったイメージは 私には、自由で多彩で庶民にも広く浸透、交流した文化的レベルの高かった 日本の江戸時代とリンクする部分もあるように感じられます。 現代は芸術も含め、いろんなことが混沌としすぎている時代。 今は発展していく面白さより、原点回帰する真逆の時代なのかもしれません。 だからこそ、賑やかしい雰囲気が浮かぶその時代に、 憧れのような興味をより一層感じるのかもしれないですね。 |
| ホーム |
|